【備考・解説】
『平家物語』『源平盛衰記』にも書かれている石橋山の戦いの絵で、 真田与市義貞（源氏側）、俣野五郎景久（平氏側）の激闘のシーン。 この合戦は夜間に行われ、その上に大雨で敵味方の所在も分からず乱戦となった。真田は敵を探していると目当ての俣野景久と行き会った。両者は馬上組みうち、地面に落ちてころげ、泥まみれの格闘の末に義忠が景久を組み伏せた。暗闇のためにどちらが上か下か分からず、駆けつけた俣野の仲間達（木の後ろに立つ長尾新五）も手が出せない。 激闘の末、真田与市義貞は首を掻き切られて討ち死にした。 【artist】Yoshu Chikanobu 【title】Japanese history lessons Sanada yoichi Yoshisada & Matano Goro Kagehisa 【date】Meiji,1897 【style】woodblock print 【condition】small stain, folded line 【story】 This work depicts the scene of a duel between Yoshisada and Kagehisa in heavy rain. The composition of the pine trees and the expression of the waves are wonderful works. Please contact us if you have any questions. Thank you.